格闘バトン 藍玉編







藍「失礼致します。……おや、どなたもいらっしゃらないようですね。確かにここに来るようにと管理人様から……」



[選択肢]
 ・別の部屋に探しに行ってみる
 ・しばらく待ってみる
 ・押入れを開けてみる
≫・目の前の不審な箱を開けてみる 〈決定!〉



 ――かぱっ。




藍「…………」
管「……………ふぇ…、……………」
藍「……管理人様? 何故このような箱の中に隠れておいでなのですか」
管「うぅ…っ」
藍「あの…」
管「ふえええええええぇぇぇぇぇぇんんんっ!!」
藍「!?」






 ♪ピンポーン
 ―しばらくお待ちください―





管「うえぇ… ぐすんっ」
藍「少しは、落ちつかれたようですね。どうなさったのですか? 突然、お泣きになってしまわれて」
管「……うん、あのね。…………藍玉ちゃん、ごめんなさい……。本当に、ごめんなさいっ。本当はね、あのとき……」
藍「ああ…、それ以上は言ってはなりません」
管「でもねぇ、やっぱりどうにかなんなかったのかなぁって…今でも考えちゃうのですよー…」
藍「確かに、早すぎるお別れに寂しさはありましたけれど…。これも、私のさだめであったのでしょう。疾うに受け入れております故、それ以上お心をお痛めくださりませぬよう」
管「…………、……ふえぇ…」
藍「…そう……よく言うではありませんか。過ぎてしまったことはどうしようもないが、これからのことはどうとでも変えていけると。管理人様が動かれるなら、きっとなんらかの形で私もお力添えができると思います。ですから、泣くのはお止めになって、この先へと進みましょう?」
管「………………うん、……うん、わかった。藍玉ちゃんありがとう、大好きです。お婿さんになってください」
藍「どういたしまして。ですが、すでに先約がいるのでお婿さんにはなれないのです。申し訳ありません」
管「―――あっ。そうだった!!」
藍「(これなら、もう大丈夫そうですね)……今迄通り、おヨメさんでお願いしますね」
管「アイさー。では、前置き長くなったけれど格闘バトン始めマス。方々、準備はよろしいかっ」
藍「はい。いつでも」





☆使用武器は??

管「……笑顔?」
藍「間違ってはいないと思いますが…(苦笑)。一応、刀ですよ」
管「あ、あの氷でできたやつ! 祟り神と闘った時の」
藍「そうですね。切れ味は、明敏様がお使いになるような金属製のものと比べると多少落ちますけれど、斬り付けた相手を氷漬けにし、一定時間動きを止めるという効果がつきます」
管「氷漬け時間は、敵の力量に反比例するのデスね。強い敵ほど足止め時間は短くなる、と」
藍「ええ。それと、五行属性の相剋によっても多少は時間が変化するようです」
管「どうであれ、どんな敵でも必ずちょっとは足止め出来るのね。強い奴とあったら、速攻で凍らせてばしばし技を打ち込んで体力をザクザクけずりまくりましょう!!」
藍「……ああ、何だか反則技を使っているような気分になるのは何故でしょう」
管「一斬ずつの攻撃力の低さをカバーするためです! 反則なんかじゃないのです!(熱弁っ)」




☆格闘スタイルは??

管「藍玉ちゃんはいろんな技がバランスよく使える感じだからねぇ…。こうと決めつけるのは難しいノダよ」
藍「確かに。近距離は柔術や斬撃で、中距離は妖力で強化した斬撃や、妖力そのものを放っても戦えますね。遠距離ならば、術をつかって攻撃をします」
管「あの、氷の矢とか槍とか遠距離戦向きだね。当たるとダメージ大きい上に氷漬けです。……うあぁ、解説してて震えてきた」
藍「火鉢をご用意いたしましょうか?」
管「あ、だ、大丈夫ですっ、精神的なものだから。……で、えーと、オールマイティな藍玉ちゃんですが、苦手な相性はやっぱりある模様です」
藍「はい。氷使いという変則的な形ではありますが、水属性に入ることには変わりません。  ですが、ここで注意しなくてはならないのは、氷は溶けてしまうという点です。なので、水属性でありながら、炎が苦手になりますね。もしも両者同時に威力の拮抗した術を使った場合、炎対水ならば水に利がありますが、炎対氷となると良くて相殺、でなければこちらの体力値が削られてしまいます」
管「…あっ、じゃあ明敏君が峯龍さん召喚したら?」
藍「それはもう、絶体絶命です。よほど有利な状況にないと勝利は難しいとお考えください」
管「きゅわーっ。ほ、他は…?」
藍「そうですね…。物質系の攻撃ならば、凍らせて動きを止めるか、矢や槍を衝突させて砕くかできます。水ならば凍らせて、むしろこちらにより有利になりますね」
管「うーん、短距離接近戦から遠距離術戦まで対応の上苦手属性は炎だけだなんて……さすがデス」



☆スピード型??バランス型??

管「こりゃまた判断難しいなぁ」
藍「速さには多少の自信がありますよ? 跳躍力も高いので、空中にいる相手にも飛び掛かっていって刀で叩き落とすことも容易に出来ます」
管「でもって、体力もけっこうあるんですよ藍玉ちゃん。力もわりと強い」
藍「それは……、どの面からみてもそれほど波がないという意味では、バランス型になるのでしょうか?」
管「――うん。だね。藍玉ちゃんバランス型だね。初期値の段階からスピード重視の明敏君並みに動けて体力高めの優希君と同等に体力があり、妖力値は守護妖の中でもナンバーワン。接近から遠距離なんでもござれ。すばらしいっ」
藍「ただし、完成されすぎている……とも、聞き及びますが」
管「あ、そうなのです! もともと長生きさんで色々できちゃってる人な分、成長の伸びシロが少ないのです」
藍「なるほど…。最初こそ有利ですが、ある程度経過してきて他が成長を見せてくると拮抗しはじめ、最終的にはあまり変わらない、と。そういうことですね」
管「そうなのでーす。子狐時代からやってもよかったんだけどねー、1600年はさすがに消化しきれないし…子狐にすると逆にものすごい不利なのでした」



☆使いやすさを★5段階で表すなら

管「★★★★★で! 誰が何と言おうと五つで!! 愛情をこめまして五つで!!!」
藍「ふふ… 、ありがとうございます」
管「愛情差し引いたとしても五つデス。  体力も妖力も防御力もなにもかもがもとから高いし、技も最初から使えるの結構多いし、動きの制限も薄いから、ばりばり入門者むけ。不慣れな人のための先生役! ほら、原作でも代々御当主さまの教育係やってマスからね」
藍「教育係に先生役…。まるで私が、道場かなにかの師範をしているような」
管「あ、それいいデスね。採用です藍玉先生」
藍「はい?」
管「や、あのね、格闘ゲームはじめてのひとにいきなり実地訓練からっていうんじゃ酷だしね。ゲーム中に初心者のための修行場とか技の訓練所みたいなの作って、戦い方をつかませてくれるところがあったら安心して始められるんじゃないかと思って」
藍「そこで教えるのが私、ということですね」
管「そーうでーす。練習試合という感じでね、上手にご指導よろしくお願いするのです!」
藍「そういうことでしたら、謹んでお受けいたしましょう」
管「わあぁい! 優しくて美人の先生出現だ!!」



☆バトルコスチュームは??

管「藍玉ちゃんといえば狩衣。狩衣といえば藍玉ちゃん」
藍「狩衣一つとりましても、色合いや模様など様々ですよ」
管「名前の通りな藍色もあるしね、それこそ夜空みたいな色とか、白系も欲しいのです。地模様だけのもいいし、柄の大きく入ったのもいいなぁ。衣かつぎもやってほしいです。あ、藤柄は絶対欠かせませんヨ」
藍「藤ですか…。私も好きな花ですね」
管「藍玉ちゃん藤の花がお似合いなのです。目の色とか、髪の色ともよく合うのです。……ああでも、やっぱり狩衣のほかにも何か欲しいノデス」
藍「それは、件の裏モードというので盛り込んでみてはいかがでしょうか?」
管「おおっ!! じゃあね、じゃあね。髪をひとくくりに縛ってみて、袴姿なんて勇ましくて素敵だと思いますっ」
藍「そのように致しましょう。ふふ、楽しみですねぇ」
管(藤は藤でも、藤娘というのも捨てがたいなぁ…)
藍「何か?(にっこり)」
管「! い、いいえ…っ」



☆キャラセレクトの時の台詞は??

管「……っ、えいっ…!」
藍「あの、管理人様。何故…耳栓などお付けになって……」
管「んー、あなたは声がとっても…声もとっても素敵なので、あのセリフを素で聞いたら失神する可能性が」
藍「そう…でしょうか? こうして会話をしている限りでは、心配は御無用かと存じますが」
管「普通の会話と、あの囁くよーな感じは違うのです! あれは声の反則技なのデス!」
藍「管理人さまがそう仰るのならば、

 ――御心のままに…」

管「……っ!! ……っ、不意打ちだぁ……っ」
藍「ほら、大丈夫でしたでしょう?」
管「………作者としての立場はいずこ…?」

☆対戦前の台詞は??

管「よぉし、今度こそ耳栓すたんばーいOK!! もう不意打ちは喰らわんゾ。さぁレッツゴー藍玉ちゃん」
藍「この台詞は、先ほどとは趣がまた違いますから……尚のこと心配ないとは思いますが」
管「わくわくw」
藍「――管理人様、ご自分でお聞きになりませんと、確認できないのでは?」
管「わくわく、わくわくw」(←すでに聞こえていない)
藍「……、………!」(←何かを思いついた様子)

藍(左手を胸の前に添え、俯き加減でゆったりと入場。
  左手を前に出して氷の刀を出現させ、柄を握って横に一閃。
  わずかに舞う細氷。
  振り返りざまに、相手へ視線を走らせ―― )



管「……終わった?(耳栓取り外し)」
藍「はい。(口パクでしたけれど♪)」
管「……。どんな風に言ってくれたか…やっぱり聞こえないのは詰まんないのダネ…」
藍「ですから、ご自分でお聞きにならないと。ほら――

 氷の華として、……散っていただきましょう」


管「!、!!」(←文字通り凍りつく)
藍「…管理人様? ……少々怖がらせてしまいましたか」
管「管理人まだ死にたくない―っ!!!!!!!」
藍「大丈夫ですよ。演技ですから、ね?」



☆必殺技は??

管「…! …はっ、いかんいかん、どーてんしている場合じゃなかったのでした。えーと、必殺技でございます藍玉ちゃん」
藍「ええ。私の必殺技は、二種類あります。ひとつはお馴染みの『蒼焔激焼(そうえんげきしょう)』、もうひとつは『霜瀑ノ華(そうばくのはな)』です。どちらも結構怖いと噂されているようですね」
管「はい、怖いんです。というか、見た目がすごく痛そうっていうかね。考えといて自分で言うのもなんですが……一番くらいたくない技かもしれマセン」
藍「……自分が受けるとなると、想像するのも恐ろしいですね。  ――解説を始めましょう。『蒼焔激焼』は周知の通りです。絶対零度の狐火で相手を焼き、氷漬けにして長時間自由を奪うことができます。
技そのものの破壊力も相当なものですが、自分よりも上手の者と対峙した際や危機的状況にある場合は、氷が相手の自由を奪っている間にうまく攻撃をつなげて体力を削っていきましょう。初期妖力値では二分の一を消費してしまうので、使いどころは十分に見極めてください」

管「続いて『霜瀑ノ華』です。これが痛い痛い。
 瀑とは滝のこと。はじめ、細かい氷の粒子が藍玉ちゃんを取り巻き、それらは一旦相手の頭上に終結後、どばっと滝のごとく降り注ぐのデス。降り注いだ氷の粒子は、霜柱みたいに細い氷の柱になって相手の体を貫きます。
 その柱が何本も集まっている様子は、細い花弁で純白の大輪を形作っているかのよう! 美しいんですが、大変、怖い技です! だって針山ですよ針山!!」
藍「針山とは、言い得て妙。そう表現されてしまうと、なるほど、“痛そうな技”ですね……。
『霜瀑ノ華』は、初期妖力値では四分の一を消費して発動します。必殺技というには妖力消費量が少ないですが、この技は氷漬け効果がないために、この消費量となっているようです。両技とも、体力残量や相手の状態条件はありません」
管「守護妖さんたちは、明敏くんや優希くんに比べて、必殺技の条件とかを優しく設定してあるのでーす」
藍「一撃必殺技がないことと、契約神が存在しないことという二つの不利な状況を穴埋めするためですね」
管「イェスなのです藍玉先生!」



☆勝利時の台詞は??

管「ここまで明敏君と優希君とやってきました格闘バトン。比較的楽だったこの項目ですがっ、藍玉ちゃんのは難しかったのよー」
藍「その分時間をかけて考えて頂けた身として、光栄に存じます」
管「うふふー。難産だった分、気に入ってるんデス」
藍「好うございました。では、早速実演と参りましょう」

管「はいっ! はじめに、絶好調だよ快勝パターン!」
藍「仇華も潔ければ、美しいものですね」

管「次に、苦戦しちゃいました辛勝パターン!」
藍「少々、手間取ってしまいましたか」

管「大サービス特殊パターン行っちゃいます! 明敏君と共闘完勝!」
藍「御立派になられましたね、……御当主様。 ――おや、ここでの台詞では『明敏様』ではなく『御当主様』とお呼びするのですね」
管「藍玉ちゃんも明敏君も無傷の状態で勝利できたらそうなりマス。好感度もある程度あげておかないと『御立派になられましたね』でおしまいなのでーす」
藍「明敏様は一体どんな反応をなさるのか……」
管「そりゃもう、真っ赤になって照れてくれますヨ! そこは少年らしく!」
藍「まあ可愛らしい」(←結構な爆弾発言)

明「――藍玉、お前あとで部屋に来い。管理人もだ!」(爆弾投下)
管「ぎゃあああ今度こそ首が落ちるーっ!!!!!」
藍「ふふ…。お手柔らかにお願い致します」


管「――管理人、生きて格闘バトン対談を終えられるだろーか……ぐすんっ」
藍「もしもの時は、私が明敏様を止めますから」
管「お願いします先生ー! 神様を除外するとあの子に勝てるの今のところ先生だけですからーっ(必死)」
藍「わかりませんよ…? 子は親を、弟子は師を越えていくものだとも言いますし」
管「ひゃ………っ! ! !」(今度こそ凍りつく)
藍「(しかし、まだまだ超えさせるわけには参りませんよ……?)」




☆バトンを回したい貴方のライバルキャラクター

藍「管理人様、ちょっとわがままを聞いていただいても構わないでしょうか?」
管「ををっ!? 藍玉ちゃんがわがままとな。こりゃあ地球がひっくり返るより珍事ですナ! 是非ともきかなくてはっ」
藍「ありがとうございます」
管「そんで、そのわがままって何ー?」
藍「はい。このバトンの趣旨は、もともとは『自分が格闘ゲームのキャラクターになったら』ですよね」
管「ふむふむ」
藍「でしたら、是非とも管理人様御自身にも回答をいただきたいのですが」
管「ふむふむ。………………………………………えええぇえぇぇぇぇぇぇえええええっっっ!!!???」
藍「是非とも、聞いてくださるのですよね?」
管「……っ、ちょっと待って、ていうか超待って!! これは管理人の変則ルールで神玉遊戯バトンだってば!!!
 作者はそういうところで夢破壊行為をはたらいてはならないのですよむしろ夢保護活動に全身全霊を注いで表に出る気力すらも失うまで馬車馬のごとく働くべきなのですよ本来ならこれも神玉のみんなに個別に質問に対して普通に答えてもらうはずなのですよこれが作者の精一杯の露出なのですよ―――!!!!!」
藍「………そうですか。神玉遊戯の中だけなのですか」
管「ぜえっ、ぜぇ…っ。そ、そうなのデス……」
藍「では、彼女に答えて頂きましょう」

管「――は?」
藍「ほら、彼女ですよ。あの子なら、本来の格闘バトンの趣旨にも一応そうことになりますので」
管「か、彼女…て、え? ええ? あの子出すのデスかー? でもですね、あの子は本当の身内しか知らないような、ひとつの物語すら形になってないような、しかも本編出演予定全くなしの超未公開級の隠しキャラで――」

藍「聞いて、くださいますよね? 管理人様」(最強笑顔)

管「……ま、前向きに検討いたしマス…………」

藍「はい。是非前向きにご決断をお願いします」
管「作者としての立場は本当にどこにいっちゃったのですかぁー(泣)」



+++++++++++++++++++++++++++++++++

 ちゃん ちゃん ♪



 我が家のおキツネさんは最強なのでした。





 格闘バトン 藍玉編 終了 ! !