神玉遊戯
刻待ちの盃 あとがき






 掲載しようかどうしようか散々悩み、結局掲載することにした一品。
 掲載にあたり、手直しようかどうしようか物凄く悩み、結局原形のまま挙げた一品。

 ワードのファイル作成日を見てみたら、なんと2005年でした。
 そんなにまえなのか! と、作者自身がびっくりしています。
 神玉遊戯と御付き合いが始まって4年なんですか。もうそんなになるんですか。
 うわぁ……。なんだか、感慨深い……けど申し訳ないのです。
 なんたって本編がまだ第1話目しか形になっていないというこの悲しい事態です。もっと頑張らねば。

 さて、この「刻待ちの盃」は、だいぶ初期のころの神玉遊戯の延長線上にあります。
 なので、設定が今と微妙に食い違っていたり何かしたり。
 何より あれっ? と思ったのは、文体の違いです。
 なんだかものすごく気取ってる感じがしますね、これは。
 それらしく書こうとして頑張っていたんでしょう。しかしぎこちなさは見え隠れする。
 しかし、雰囲気とか空気とか情景とか、そういうのを描写して物語を完成させようとする意欲は、今の自分よりも上にいるかなー…と思ってみたり。
 私自身はそんなに実感していなかったのですが、4年も経つとやはり変化はしているんですね。
 今、この文体で作品を書けと言われたら、絶対無理です。
 似せることは出来ても、この頃には戻れません。そこには4年分の経験とか、価値観の変化とかが上積みされていて、この頃とまったく同じには作品に取り組めないのです。
 嬉しいやら、悲しいやら。成長なのか退化なのか。
 まぁ、変化であるのは間違いないでしょう。

 このお話ですが、時期は「神玉遊戯 悠久の約束」のちょっと前。優希君と出会う直前くらいです。
 本を出版するにあたり、エピソード補強としてこのお話を引っ張ってきて、一部本編に織り込んであります。
 初春、と書いてるので……背景画像のような桜はきっと未だ咲いていないでしょう。
 神玉遊戯自体は和風ベースのお話のはずなのに、なんだか和風代表格の一端である桜のイメージは薄いですね。梅とか椿とか藤とか。そっちのほうが根強い感じです。

 あとがきなのに長くなってしまいましたね。
 はい。
 おつきあいありがとうございました。

2009 記